鳥の視点で体感する2050年のミライの都市

竹中工務店ブース「空からひろがる都市」は、ドローンや空中インフラの発達により屋上の価値が向上し、空中に立体的な街区が形成されるなど、空を起点に都市や建築が変貌する“ミライの都市の可能性”を体感できる展示である。
ここでは、多様なミライの都市像の模型を封入したアクリルボックスをジャングルジムのように積み上げて全体を構成。子どもたちはその上に登ったり下をくぐったりして、地上と空を行き来する鳥の視点でミライの都市を覗いていくことができる。デジタル演出技術が数多く並ぶ万博の中で、あえて模型とフィジカルな体験を組み合わせ地上レベルの人間の目線を解放することで、来場者がそれぞれの興味や視点から能動的に都市を探究し、2050年のミライの都市に対するイメージを膨らませる契機とした。また、本展示は分解や組み換えが可能な展示システムを採用し、閉会後もあらゆる場所に万博の足跡を残していく可能性も見据えた設計としている。