プロジェクトレポート 2016
出島和蘭商館跡 第III期事業



筆者蘭人部屋2階「日本とつながる出島」










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世界とつながり続けた出島の再整理
出島整備事業は復元された19世紀初頭の建物に、商館員のくらしが実感できる生活再現展示、復元過程や発掘調査など研究成果がわかる資料展示、参加体験型展示などの手法が用いられてきた。第Ⅲ期事業は、復元建物新6棟+既存展示改修において「つながる出島」をコンセプトに、江戸時代における世界と長崎、日本と長崎のかかわりについてヒト・モノ・コトの視点から出島全体の再整理をおこなった。「筆者蘭人部屋」は、プロジェクションマッピングやグラスビジョンによる映像で世界・日本と出島のつながりを伝えた。「十六番蔵」は出島初のRC造で収蔵庫、エアタイトケースなど内装を整備し、貴重な実物資料による企画展示が可能となった。「組頭部屋・銅蔵」は日本の重要輸出品であった銅の検査・保管状況を再現。「カピタン部屋」は、テーマに則ったハンズオン体験展示室を設置するなど、来訪者に楽しんでいただける空間づくりをした。
■所在地 | 長崎県長崎市出島町6番1号 |
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■分野 | 歴史 |
■設立主体 | 長崎市 |
■開館年月 | 2016年(平成28年)10月 |
■規模 | 延床面積 2,649㎡ 展示面積 1,932㎡ |
■業務範囲 | 展示設計 展示製作・工事 |