プロジェクトレポート 2017
萩・明倫学舎



2号館 幕末ミュージアム展示室「大砲」










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萩の新たな「物語」を伝える観光拠点の整備
萩藩の教育・人材育成の中枢だった藩校明倫館跡地に建つ旧明倫小学校は、国の有形文化財に登録されている日本最大級の木造校舎である。本事業では本館と2号館について耐震補強・設備改修し、展示・飲食・物販・観光インフォメーションなどを備えた萩の観光拠点として生まれ変わった。「伝えたい物語がここにある」をコンセプトとした本館は、昭和30年頃のなつかしい学び舎を復元し、旧明倫小学校の歴史を紹介するとともに、全国にあった藩校における藩校明倫館の位置づけを伝える藩校明倫館の展示を通し、来場者に萩の歴史と文化への興味を喚起している。
2号館に開設した「幕末ミュージアム」では、寄贈された約3000点の貴重な資料を幕末の技術と萩のつながりをひも解く8つの展示テーマに分類整理し、約400点の実物資料を展示している。さらに「世界遺産ビジターセンター」は、明治日本の産業革命遺産群である萩市の5資産を「挑戦ものがたり」をテーマに、ドラマ映像や実寸大に再現したたたら製鉄における送風装置を体験できるなど、明治日本の近代化を楽しく学ぶことができる。
■所在地 | 山口県萩市江向602 |
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■分野 | 観光・歴史 |
■設立主体 | 萩市 |
■開館年月 | 2017年(平成29年)3月 |
■規模 | 延床面積 3,860㎡(本館、2号館) 展示面積 1,200㎡(本館、2号館) |
■業務範囲 | 展示資料調査 展示設計 展示製作・工事 |