創業220年にわたるシミズの挑戦の歩みを新たな価値創造へ

清水建設歴史資料館は、次世代への変革に対応すべく新設されたイノベーション拠点「温故創新の森 NOVARE（ノヴァーレ）」の一角に整備された。資料館では“挑戦のシミズ”をコンセプトに、1804年の創業以来220年にわたり蓄積された資料と日本の建設業の歩みを通して、社会の近代化と共に発展してきたシミズの姿と、ものづくりに精進した人々や課題克服の技術の素晴らしさの発信を目指した。「導入展示」では、創業者の初代清水喜助から受け継がれた、ものづくりの伝統や、その源流となる近世大工棟梁を辿る展示を、続く「清水文庫」では、歴史資料を紐解きながら先人たちの挑戦を紹介。「エポック展示」では清水建設の挑戦の足跡と日本の建設業の歩みを、各時代を代表する作品の精巧な模型で表現した。その他、建築・土木の実大スケールに迫る大型プロジェクションや、創業以来の作品を集めたデジタルライブラリも併設。建設という文化の奥深さを学び、思索することで、次世代の学究育英や新たな価値創造への発見の場となることが期待されている。