「知のクロスポイント」郡山を多層的に訴求する"歴史情報博物館”

郡山市歴史情報博物館は、旧歴史資料館の移転リニューアルを機に公文書館機能を融合して整備された。街道が交差し交通の要衝として発展してきた郡山は、近代の安積（あさか）開拓・安積疏水開さく事業により産業と人の往来が加速した。ガイダンスシアターでは、上空から郡山の地理的特徴を眺めつつ原始〜近代までの交通と街の発展をCGで再現した。テーマ展示では、実物資料に映像を重ねる透過モニターや、道とまちの変遷を描く鳥瞰図アニメーションのインタラクティブコンテンツ、来館者に語りかける等身大映像等デジタル手法を活用して、人･もの･文化の交流を訴求した。その他、市民参加のデジタルアーカイブ“こおりやまアーカイブ”のデータを活用した「アーカイブギャラリー」や民俗展示等を行う「地域ギャラリー」、鉄道と街の発達史を伝える「交通と交流のギャラリー」を設置。博物館資料と歴史公文書、実物資料とデジタル資料を複合し、「知のクロスポイント」郡山の多層的な特徴を訴求する新しい博物館像を提示した。