プロジェクトレポート 2020
群馬県立世界遺産センター「セカイト」



建物外観









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世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の価値を視覚化
本施設は、高品質な生糸の大量生産を実現した「富岡製糸場と絹産業遺産群」の価値や魅力を伝え、各資産へ誘引することを目的に整備された。明治時代に建てられた繭の保管等に使われたレンガ造りの倉庫との調和を図るため、展示は「繭」と「生糸」をモチーフにしたデザインを採用した。
1階は、生糸をイメージしたスクリーンへの映像投影による“動くサイン”を設置。世界遺産としての価値をパネルや映像でわかり易く紹介している。
2階の4つの資産コーナーでは、「まゆだま」をモチーフにしたステージに4つの資産を投影。ぐんまの絹文化を語るコーナーでは、養蚕道具である格子状の「まぶし」をイメージした什器に群馬県の養蚕・製糸・織物の文化を伝えるグラフィックや映像を配置。随所に「まゆだま」のオブジェを設置するなど、養蚕のイメージをさりげなく演出し、絹産業の雰囲気に包まれる展示空間を創り出した。
■所在地 | 群馬県富岡市富岡1450-1 |
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■分野 | 産業、観光 |
■設立主体 | 群馬県 |
■開館年月 | 2020年(令和2年)6月1日 |
■規模 | 延床面積 約460㎡ 展示面積 約420㎡ |
■業務範囲 | 展示施設設計 展示制作・工事 |