実績館トピックス
2023年4月15日~5月28日【終了】
姫路文学館 特別展「大正ロマンの寵児 竹久夢二展 夢二の世界にひたる春」
ある時ふと詩の替りに
愁いをたたえた「夢二式美人画」や抒情歌「宵待草」で一世を風靡した画家・詩人の竹久夢二。
夢二が上京した明治30年代は浪漫主義文学の最盛期で、多くの文学青年が詩人に憧れていました。夢二もその一人で、文章を書いては投稿を繰り返します。ある時、友人が持っていた雑誌「中学世界」が募集するコマ絵に応募すると第一等賞となり、その後も当選を重ね、絵を描くことが仕事となりました。
明治42年(1909)、自らの絵に言葉を添えた初の著作『夢二画集 春の巻』を刊行すると大好評を博します。大正元年(1912)には京都をはじめ、日本各地で個展を開き、やがて自らの版画や書籍、便箋や封筒、帯や半襟などを販売する「港屋絵草紙店」を開店し、日常生活の品々にアールヌーボー式の独自のデザインをとり入れ、多くの若者の心をとらえました。
さらに詩や童謡、童話、小説など憧れであった文学の世界にも活躍の場を広げた夢二。
展覧会では、美人画だけでなく、挿絵や装丁用の作品、肉筆原画などを交え、その多岐にわたる創作活動や、播磨とのかかわりについても紹介します。
※備考 「コマ絵」とは、文章と関連を持たない飾り絵のこと。
公式サイト http://www.himejibungakukan.jp/events/event/yumeji2023himeji/( 外部リンク)
令和5年(2023)4月15日(土曜日)から5月28日(日曜日)
月曜日、ただし5月1日(月曜日)は開館
午前10時から午後5時(入館は4時30分まで)
姫路文学館 北館
一般700円、大学・高校生400円、中学・小学生200円 未就学児無料
身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方(手帳またはミライロIDの手帳画面を提示してください)、及び介護者1名は半額。
20名以上の団体は2割引
常設展示も観覧可
姫路文学館
株式会社港屋
朝日新聞姫路支局、NHK神戸放送局、神戸新聞社、産経新聞社、サンテレビジョン、播磨時報社、播磨リビング新聞社、姫路ケーブルテレビ、姫路シティFM21、毎日新聞姫路支局、読売新聞姫路支局、ラジオ関西
和服でご来場の方、先着100名に夢二のポストカードをプレゼントします。
(詳細および参加方法は本展イベントのページをご覧ください)
記念講演会「詩人になりたかった夢二 ―大正ロマンに彩られた美と言葉を追って―」
日時 4月15日(土曜日)午後1時30分から3時(開場は1時)
講師 石川桂子(竹久夢二美術館学芸員)
会場 姫路文学館 講堂(北館3階)
記念講演会「竹久夢二 絵と文学の出会い」
日時 4月29日(土曜日)午後1時30分から3時(開場は1時)
講師 木股知史(甲南大学名誉教授)
会場 姫路文学館 講堂(北館3階)
展示解説会
日時 5月6日(土曜日)午後1時30分から3時(開場は1時)
講師 担当学芸員
会場 姫路文学館 講堂(北館3階)
姫路文学館
〒670-0021 姫路市山野井町84番地
TEL: 079-293-8228 FAX:079-298-2533
姫路文学館に関するプロジェクトレポート
文学や文人に興味をもたせる試みを実現したリニューアル
本施設は建物、設備の老朽化にともない、開館して25年目の今年、外観デザインは継承しつつ展示の全面改修をおこなった。リニューアルにあたっては、「よりわかりやすく親しみやすい展示」のコンセプトのもとさまざまな展示の工夫と挑戦を試みた。生まれ変わった文学館のみどころは、姫路城にまつわる物語や歴史を紹介する「ものがたり回廊」、播磨ゆかりの文人の人生観と向き合う「ことばの森」、播磨国風土記のおはなしをモビールで紹介した「よいこのへや」など、多様なアプローチによって幅広い年齢層に対応できる展示とした …続きを読む