ホーム > 実績館トピックス − 2022年9月23日~12月4日 姫路文学館 特別展「没後10年 西山松之助展 ある文人歴史家と江戸学の軌跡」【終了】

実績館トピックス

2022年9月23日~12月4日【終了】
姫路文学館 特別展「没後10年 西山松之助展 ある文人歴史家と江戸学の軌跡」

江戸にあこがれ、江戸をきわめ、江戸にあそぶ ――
旧宿場町の赤穂市有年村東有年に生まれた西山松之助。
西山は、後年「しぶら(彼岸花)の里」と呼んで愛した故郷で都市文化への深い関心を育み、夢中で研鑽を積んだ修禅での体験、歌舞伎への熱狂、そして島崎藤村や九鬼周造をはじめとする数々の名著との出会いによって、江戸時代の研究を決心したと言います。その後、「家元」や「家元制度」を日本独自の文化構造として解明することを手始めに、「江戸っ子」の定義の整理、歌舞伎の分析、日本茶道史における茶杓の研究のほか、江戸時代の歴史・文化・文学に関する数々の業績を残して「江戸学」の基礎をつくりました。
本展では、原稿や模写、研究企画ノート、家元訪問記、実測調査記録など、学者が残した研究の足跡を振り返り名がら、草木のスケッチや書画、茶杓制作を楽しみ、歌舞伎を演じた文化人としての人となりを紹介します。
江戸という時代と空間を自由に探究して遊んだ歴史学者の姿をご覧ください。

公式サイト( 外部リンク 外部リンク)

主な出品作品

 西山松之助画「大正十年頃の東有年景観地形図」(『しぶらの里』挿絵)
 原稿「家元の研究」、家元研究ノート
 『江戸名所図会』(姫路市立琴丘高等学校蔵)
 『美滿壽親玉天狗礫鼻江戸子』(東京都立中央図書館加賀文庫蔵) 展示期間は、10月28日から12月4日
 歌川国満 画「新版浮絵両国涼之図」(東京都立中央図書館東京誌料文庫所蔵) 展示期間は、9月23日から10月5日
 珠光作茶杓 銘茶瓢(香雪美術館蔵)と、同茶杓の西山松之助画実測調査図
 千利休作茶杓 銘ヤハラ道怡(湯木美術館蔵)と、同茶杓の西山松之助画実測調査図
 歌川豊国画「助六所縁江戸桜」(東京都江戸東京博物館蔵) 展示期間は、9月23日から10月27日
 「勧進帳」公演時の稽古用舞扇(西山松之助画)(個人蔵)
 西山松之助作茶杓 銘仮名手本忠臣蔵
 西山松之助作茶杓 銘遠山櫻(古賀フミ制作佐賀錦袋入)
 加藤楸邨、木俣修共作「月見」
 森田曠平画『花 未発の密度』(西山松之助著)装幀原画

小畑 洋氏


西山松之助(にしやま まつのすけ)

明治45年から平成24年 1912年から2012年
現・兵庫県赤穂市有年出身。姫路師範学校卒業。近世日本文化史を専攻し、東京文理科大学卒業後、東京高等師範学校教授、東京教育大学教授、成城大学教授を歴任。家元制度の実証的な研究において大きな成果を残し、大都市江戸を巨視的な立場から明らかにすることを試みる「江戸学」の基礎を作った。江戸町人研究会主宰。代表作に『家元ものがたり』『家元の研究』『市川団十郎』『江戸ッ子』『茶杓百選』『しぶらの里ー宿場町民俗誌―』『鬼のぬけがら 西山松之助画文集』など多数。1985年に勲三等旭日中綬章。1986年に東京都文化賞。1992年に赤穂市名誉市民章。

チラシオモテ

チラシウラ

会期

令和4年(2022)9月23日(金曜日・祝日)から12月4日(日曜日)

休館日

月曜日、10月11日(火曜日)、11月4日(金曜日)、11月24日(木曜日)
ただし10月10日(月曜日)は開館

開館時間

午前10時から午後5時(入館は4時30分まで)

会場

姫路文学館 北館

観覧料

一般700円、大学・高校生400円、中学・小学生200円 未就学児無料

・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方(手帳またはミライロIDの手帳画面を提示してください)、及び介護者1名は半額。
・20名以上の団体は2割引
・常設展示も観覧可

主催

姫路文学館

特別協力

赤穂市教育委員会市史編さん室

後援

日新聞姫路支局、NHK神戸放送局、神戸新聞社、産経新聞社神戸総局、サンテレビジョン、播磨時報社、播磨リビング新聞社、姫路ケーブルテレビ、姫路シティFM21、毎日新聞姫路支局、読売新聞姫路支局、ラジオ関西

関連イベント(詳細および参加方法は各イベントのページをご覧ください)

記念講演会「西山松之助先生に師事して」(要事前申込)( 外部リンク 外部リンク)
 日時 9月23日(金曜日・祝日)午後2時から3時(開場は1時30分)
 講師 熊倉功夫(MIHO MUSEUM館長)
 会場 姫路文学館 講堂(北館3階)

朗読で西山松之助にであう( 外部リンク 外部リンク)
代表作『江戸ッ子』や少年期の思い出をつづった『しぶらの里』、茶杓制作について記録した『茶杓をつくる』から、西山松之助の研究と思い出の数々を朗読します。
 日時 10月1日(土曜日)午後1時30分から3時(開場は1時)
 出演 音訳ボランティアグループ サークルさえずり
 会場 姫路文学館 講堂(北館3階)

展示解説会( 外部リンク 外部リンク)
 日時 11月6日(日曜日)午後1時30分から3時(開場は1時)
 講師 担当学芸員
 会場 姫路文学館 講堂(北館3階)

琴丘高生のガイドで江戸時代にトラベル!~『江戸名所図会』と『大和名所図会』をひもとく( 外部リンク 外部リンク)
江戸時代に旅行案内本として人気のあった「名所図会」から各地の歴史とみどころを紹介します。
 日時 11月20日(日曜日)午後2時から2時40分(開場は1時30分)
 出演 姫路市立琴丘高等学校 図書部
 会場 姫路文学館 講堂(北館3階)

落語会「立川志ら乃・関智一とお江戸を楽しむ」【姫路文学館友の会協賛事業】(要事前申込)( 外部リンク 外部リンク)

落語家の立川志ら乃さん、声優の関智一さんとともに、軽快な江戸弁と江戸っ子人情を落語で味わいます。
 日時 10月23日(日曜日)午後1時30分から3時15分(開場は12時30分)
 出演 立川志ら乃(落語家)、のゝの家ちゝちぃ(声優・関智一)、立川のの一(落語家)
 会場 イーグレひめじ あいめっせホール
 参加料 1,000円(姫路文学館友の会会員は無料)

交通案内

◆電車&バス
JR・山電姫路駅前の神姫バスターミナル
・9・10・17・18番乗り場から乗車約6分、「市之橋文学館前」下車、北へ徒歩約4分
※上記乗り場から発車するバスにも「市之橋文学館前」に止まらないものがありますので、確認のうえご乗車ください。
・6番乗り場で城周辺観光ループバス乗車10分、「清水橋(文学館前)」下車、西へ徒歩約3分
◆お車
・姫路バイパス 「中地ランプ」下車、北東へ約15分。
・山陽自動車道「姫路西I.C」下車、南東へ約25分、「姫路東I.C」下車、南西へ約25分
・中国縦貫自動車道「福崎I.C」より、播但連絡自動車道「砥堀ランプ」下車、南西へ約25分
・国道2号線より、大手前通りを北上、姫路城前を西へ約700m進み、野本眼科の角を右折約200
◆駐車場
・50台(無料)。大型バスでご来館の場合は事前にご連絡ください

本件に関するお問い合わせ

姫路文学館
〒670-0021 姫路市山野井町84番地
TEL: 079-293-8228 FAX:079-298-2533

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展示施設設計/展示制作・工事

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本施設は建物、設備の老朽化にともない、開館して25年目の今年、外観デザインは継承しつつ展示の全面改修をおこなった。リニューアルにあたっては、「よりわかりやすく親しみやすい展示」のコンセプトのもとさまざまな展示の工夫と挑戦を試みた。生まれ変わった文学館のみどころは、姫路城にまつわる物語や歴史を紹介する「ものがたり回廊」、播磨ゆかりの文人の人生観と向き合う「ことばの森」、播磨国風土記のおはなしをモビールで紹介した「よいこのへや」など、多様なアプローチによって幅広い年齢層に対応できる展示とした …続きを読む

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