実績館トピックス
2022年7月30日~9月4日【終了】
世田谷文学館 シーズン展示 漫画家・山下和美展 ライフ・イズ・ビューティフル
多彩な作風で幅広いファンを持つ漫画家・山下和美。代表作『天才 柳沢教授の生活』を人間愛に満ちた眼差しで30年にわたり描き続け、『不思議な少年』では時空を超越した存在を通して人間とは何かを問いかけてきました。人間の本質に迫ろうとする山下の探求心は、世界と断絶した山村を舞台に描いた長編『ランド』で新たな境地に至り、2021年、本作で第25回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞します。
一方で山下はデビュー直後の作品から、人間が暮らし集う場所としての「家」にも並々ならぬこだわりを持って描いてきました。その思いは和を極めた数寄屋造りの自宅建設に結実し、完成に至る顛末を『数寄です!』『続・数寄です!』にコミックエッセイとして綴ります。2019年、世田谷区豪徳寺にある明治時代の洋館(旧尾崎邸)の解体計画を耳にした山下は、数寄屋の建築家らとともに保存のために動き出しました。
そのドキュメントは『世田谷イチ古い洋館の家主になる』となり、さらに最新作『ツイステッド・シスターズ』でも同洋館をモデルにした館を舞台とするなど、「家」に重心を置いた山下作品は進化を続けています。
本展では、山下のライフワークである『天才 柳沢教授の生活』『不思議な少年』、『ランド』、そして世田谷の自宅と洋館にまつわる『数寄です!』『続・数寄です!』『世田谷イチ古い洋館の家主になる』『ツイステッド・シスターズ』の原画を展示。あわせて、柳沢教授のモデルとなった父 と漫画家だった姉たちの資料や、デビュー前の作品も初公開。約150点の作品と資料により、山下和美の作品世界に迫ります。
1959年、北海道小樽市生まれ。大学在学中の1979年にデビュー。主に少女マンガ誌で活躍していたが、1988年より経済学者の父をモデルにした『天才 柳沢教授の生活』を「モーニング」で連載して人気を博す。2001年、マーク・トウェインの小説から着想を得た『不思議な少年』を発表。2020年、約5年半連載していた『ランド』が完結。現在、『ツイステッド・シスターズ』を「モーニング」にて、『世田谷イチ古い洋館の家主になる』を「グランドジャンプ」にて連載中。
①『天才 柳沢教授の生活』『不思議な少年』『ランド』『数寄です!』『続・数寄です!』『世田谷イチ古い洋館の家主になる』『ツイステッド・シスターズ』の原画約100点
②父・古瀬大六撮影の写真
③先に漫画家デビューしていた姉たちの作品
④学生時代に描いた漫画やイラスト
⑤『ランド』ネームほか創作資料
⑥手塚治虫文化賞受賞記念トロフィー
2022年7月30日(土)~9月4日(日)
世田谷文学館 1階文学サロン
毎週月曜日
(ただし月曜日祝日の場合は開館、翌日休館)
無料
公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館
山下プロダクション
講談社、集英社、ヴァニラ画廊
世田谷区、世田谷区教育委員会
◆電車でお越しの方
京王線「芦花公園(ろかこうえん)」駅下車。南口を出て右方向へ、「千歳通り」に沿って徒歩5分。
※駅に案内板があります
新宿駅から
京王線「芦花公園」駅下車。
渋谷駅から
京王井の頭線「明大前」駅で京王線に乗り換え。京王線「芦花公園」駅下車。
世田谷線から
東急世田谷線「下高井戸駅」で京王線に乗り換え。京王線「芦花公園」駅下車。
◆バスでお越しの方
小田急線「千歳船橋」駅から
京王バス(「千歳烏山駅」行)で「芦花恒春園(ろかこうしゅんえん)」下車徒歩5分。
小田急線「成城学園前」駅から
小田急バス(「千歳烏山駅降車場」行)で「ウテナ前」下車徒歩1分。
※運行本数が少ないので、ご注意ください。
JR「荻窪」駅から
関東バス(「芦花公園駅入口」行)または関東バス(「芦花公園駅入口経由北野」行)で「芦花公園駅入口」下車徒歩5分。
◆車のご利用が必要な方
※駐車場は利用台数が限られています。公共交通機関のご利用をお願いいたします。
用賀(世田谷南部)方面から
環状8号線を北上、小田急線の高架をくぐり、「千歳台」の交差点を越えて、1つ目の信号「芦花公園前」を左折。
道なりに進み、2つ目の信号「芦花公園西」を右折。
500メートルほど直進し、右側の角にみえる当館の手前で右折。館の裏手にある駐車場入口へ。
杉並・練馬方面から
環状8号線を南下、首都高速4号新宿線(中央自動車道)をくぐり、甲州街道との立体交差点「上高井戸一」を右折。
右折後、50メートルほどで左方向に分岐する旧甲州街道へ。
1つ目の信号「芦花公園駅北」を左折。
京王線の踏切を越えて400メートルほど道なりに進み、左側にみえる当館の角で左折。館の裏手にある駐車場入口へ。
調布・府中方面から
甲州街道を新宿方面へ進み、「仙川三」の信号で右方向に分岐する旧甲州街道へ。
「芦花公園駅北」の信号を右折し、京王線の踏切を越えて400メートルほど道なりに進み、左側にみえる当館の角で左折。
館の裏手にある駐車場入口へ。
新宿方面から
甲州街道を調布・府中方面へ。環状8号線との立体交差点「上高井戸一」を過ぎて50メートルほどで左方向に分岐する旧甲州街道へ。
1つ目の信号「芦花公園駅北」を左折。
京王線の踏切を越えて400メートルほど道なりに進み、左側にみえる当館の角で左折。館の裏手にある駐車場入口へ。
世田谷文学館
〒157-0062 東京都世田谷区南烏山1-10-10
TEL:03-5374-9111