実績館トピックス
2024年10月19日〜2025年1月13日
北九州市平和のまちミュージアム 平和のまちミュージアム企画展「学徒らしくあれ ~旧制中等学校の戦争史 門司・小倉編~」
旧制中等学校とは、尋常小学校(のちに国民学校初等科)卒業後の12歳~17歳の子どもが通った、中学校(旧制)、高等女学校、実業学校を指します(後身は現在の高等学校)。戦時中、旧制中等学校以上の学校に通う学生たちは、特に「学徒」と呼ばれていました。
これらの学校では、日中戦争がはじまる前から、男子には将来の兵役を前提とした軍事教練などの教育、女子には兵士の妻・母となるための良妻賢母(りょうさいけんぼ)教育が行われていました。旧制中学校は、軍隊の上級・下級幹部の供給源であり、戦争がはじまると、陸軍士官学校・海軍兵学校への進学者に加え、陸軍特別幹部候補生や海軍飛行予科練習生(予科練)などとして、数多くの若者が軍隊へ入隊していきました。
また、戦況が悪化してくると、軍需工場等での労働力の補充源として、旧制中等学校の学徒たちに白羽の矢が立ちます。いわゆる「学徒勤労動員(学徒動員)」です。昭和19年からは通年動員がはじまり、彼らは勉学の機会を奪われ、厳しい労働へと従事していきました。「軍国少年」「軍国少女」として、学徒たちは「学徒らしく」、自らに課せられた役目を果たしていったのです。
本展示では、旧門司市および旧小倉市に存在した旧制中等学校の戦時期の様子、戦争の時代を生きた10代半なかばの少年少女たちの姿を探ります。
公式サイト:平和のまちミュージアム企画展「学徒らしくあれ ~旧制中等学校の戦争史 門司・小倉編~」開催のお知らせ( 外部リンク)
令和6年10月19日(土)~令和7年1月13日(月・祝)
北九州市平和のまちミュージアム 企画展示室・多目的ホール
9時30分~18時(入館は17時30分まで)
月曜日(祝日の場合は火曜日)
一般: 200円
中学生・高校生: 100円
小学生: 50円
「旧制中等学校の制服たち ~門司・小倉編~」
開催期間:企画展と同一期間
開催場所:北九州市平和のまちミュージアム 多目的ホール
北九州市平和のまちミュージアム
〒803-0813北九州市小倉北区城内4番10号
北九州市平和のまちミュージアムに関するプロジェクトレポート
原爆の第一目標であった小倉の地で平和を見つめ直す
長崎に投下された原子爆弾の第一目標は小倉陸軍造兵廠であった。その跡地に建てられた当館は、北九州市の歴史を戦前の発展から戦争、空襲、そして戦後復興までを当時の資料や戦時下の体験談などを通して紹介し、戦争の悲惨さ、命の尊さ等について考えるきっかけとすることを目的とする。
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