実績館トピックス
2025年3月11日〜2026年3月8日
日本現代詩歌文学館 2025年度常設展「ペットと詩歌」
古来、人間とともに暮らし、密接な関係を築いてきた動物たちがいます。狩猟や農耕の相棒として、富や権力の象徴として、そしてかけがえのない家族として、わたしたちに最も身近な動物であるペットのありようは、時代を映し、変化しつづけてきました。
どんなに密接な関係を築いても、人間は動物と言葉を交わすことはできません。だからこそ詩歌人は、しなやかに動くペットの身体を仔細に観察し、その中にある心を豊かに想像し、言葉に表そうとしてきました。それは、いまを生きるわたしたち自身の姿を表すことでもあると言えるでしょう。
詩歌人が表現するペットの存在または不在をめぐり、現在、そして未来の命のありようを考える契機とするべく、本展を開催いたします。
公式サイト:ペットと詩歌( 外部リンク)


2025年3月11日(火)~2026年3月8日(日)
9:00~17:00
※休館日:月曜日(ただし月曜日が祝日等の場合は開館)、年末年始
2階展示室
無料
日本現代詩歌文学館
・「ペット」をテーマにした直筆作品53点
・出品者による作品朗読音声
・物故作家作品の活字パネル
・インスタレーション「航(わた)りゆく命のための釣寝台(ハンモック)」
日本現代詩歌文学館
〒024-8503 岩手県北上市本石町2-5-60
tel. 0197-65-1728 / fax. 0197-64-3621
mail. shiika@shiikabun.jp
日本現代詩歌文学館 井上靖記念室に関するプロジェクトレポート

「詩の宝石箱」が納められた小さな蔵
井上靖は詩集『北国』のあとがきで、次のように述べている。『私はこんど改めてノートを読み返してみて、自分の作品が詩というより、詩を逃げないように閉じこめてある小さい箱のような気がした。これらの文章を書かなかったら、とうにこれらの詩は私の手許から飛び去って行方も知らなくなっていたに違いない。』ここに記された「小さい箱」という言葉には、詩の一篇一篇を慈しむような井上靖のまなざしが窺える。このまなざしから詩を鑑賞できること、それを展示の主題とした。…
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