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実績館トピックス

2024年6月13日〜2025年3月9日 日本現代詩歌文学館
 2024年度日本現代詩歌文学館常設展 インテリアと詩歌


 代々受け継がれてきた箪笥、1人暮らしのためのベッド、家族の人数に合わせた食卓…私たちはいくつものインテリアに囲まれて暮らしています。
 現代では、量販店やネットショップが充実し、気軽に入手できるようになった家具ですが、古代エジプト文明を起源とする歴史の中で、長らく権威の象徴とされてきました。たとえば、ツタンカーメン王のピラミッドからは、華やかな装飾のほどこされた机、椅子、寝台などの調度品一式が見つかっています。
 このことは私たちの根底にある美意識と無関係とはいえないように思われます。家具はそれぞれの機能性や合理性だけでなく、室内の調和あるいは不調和を目指して選択され配置されます。そうして作りあげられる極私的な空間は、ときに他者の共感を得、ときに理解を超えるものとなります。それは、私たちがことばをつむぐ行為、とりわけ詩歌の創作に通ずるようにも思われるのです。
 近年、コロナ禍での外出制限、リモートワークなどにより、室内の快適さや利便性が意識されるようになりました。急激に変化し続ける社会の中で、あらためて「私」を見つめる機会となることを期待し、本展を開催します。

公式サイト:インテリアと詩歌( 外部リンク 外部リンク)

チラシ表

会期

2024年6月13日(木)~2025年3月9日(日)
9:00~17:00

開催場所

2階 展示室

入場料

無料

主催

日本現代詩歌文学館

展示内容

・「インテリア」をテーマとした直筆作品 48点
・出品者による作品朗読音声
・物故作家作品の活字パネル
・インスタレーション「時空の交錯点 あるいは ことばのワードロ-ブ」

本件に関するお問い合わせ

日本現代詩歌文学館
〒024-8503 岩手県北上市本石町2-5-60
TEL:0197-65-1728
FAX:0197-64-3621

日本現代詩歌文学館 井上靖記念室に関するプロジェクトレポート

展示施設設計/展示制作・工事

「詩の宝石箱」が納められた小さな蔵

井上靖は詩集『北国』のあとがきで、次のように述べている。『私はこんど改めてノートを読み返してみて、自分の作品が詩というより、詩を逃げないように閉じこめてある小さい箱のような気がした。これらの文章を書かなかったら、とうにこれらの詩は私の手許から飛び去って行方も知らなくなっていたに違いない。』ここに記された「小さい箱」という言葉には、詩の一篇一篇を慈しむような井上靖のまなざしが窺える。このまなざしから詩を鑑賞できること、それを展示の主題とした。…
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