写真説明

1 常設展示「考古ゾーン」
2 常設展示「近現代ゾーン」
3 民家展示内部「イタノマ」

所在地 山梨県北杜市長坂町中丸1996
館 種 郷土
設立主体 長坂町(現北杜市)
開館年月 2004年(平成16年)
4月11日
規 模 建築面積 815m2
延床面積 1,268m2
展示面積 382m2
業務範囲 施工

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手作り展示を支える可変システムで
爽快空間を演出

長坂は八ヶ岳南麓の裾野に広がる高原の町で、先史よりの生活痕跡を多く残す。中でも独特の造形美をもつ縄文土器は、圧倒的な質量を誇る。また高原の豊かな自然は多くの文学者や芸術家を惹きつけ、長坂を題材とした作品も数多い。明治後期の中央線開通は、この地に繭取引をはじめ近代産業の隆盛とそれに伴う劇的な生活の変化をもたらした。本資料館では、この様に表情豊かな長坂の姿を考古と近現代それぞれの視点から紹介する。資料は旧資料館時代以来、収集調査が積み重ねられ、学芸員による手作りの展示が好評を博していた。その雰囲気を損うことなく、かつ容易に展示替え可能な可変性をもち、そこに高原の町を想起させる爽快感を加えることが本件の命題であった。自由度の高い展示システム、木やアルミ・アクリルなど軽快な素材の選択、手作り感を重視した仕上げ、そして過飾を廃したデザインによりそれは達成された。

◆館の公式サイト