プロジェクトレポート 2007千葉市科学館

「人が主役」となる科学体験を実現する、新しい発想の科学館。

9階テクノタウン
9階テクノタウン
8階ワンダータウン
8階ワンダータウン
ターミナルワークショップ
ターミナルワークショップ
7階エントランス
7階エントランス
実験ショー
実験ショー
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  • ターミナルワークショップ
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  • 実験ショー

プロジェクトの狙い・課題

■さまざまな文化と科学に触れ合える体験の場の提供。



■中心市街地活性化の拠点として交流と賑わいの創出。

取り組みの視点・解決策

■これまでの「科学展示」の概念を払しょくし、展示を体験のための道具として開発。展示とワークショップ、サイエンスショーなどを融合・連携させた体験プログラムの提供。

■複合施設Qiball(きぼーる)内の他施設との連携や、共有空間アトリウムを活かしたサイエンスイベントの誘致により、賑わい創出の起爆剤としての機能を発揮。

新たな発想「人が主役」となる科学館をめざして。

千葉市科学館は、「人が主役」という、新たな発想の科学館として、また中心市街地活性化事業の一つとして、大型複合施設Qibll(きぼーる)内に平成19年10月20日に開館しました。「人が主役」となる科学館には何が求められるのかを、計画段階から一貫して追求し、科学館事業のグランドデザインに立ち返って展示計画を検討しました。設計~製作段階では実際の運用を見据え、来館者サービスの視点を大切に、デザイン面にとどまらず、活動プログラムの面から幅広い検討を行いました。誰もが同じ結果にならない自分だけの体験ができる、しかもTRIAL& ERROR、何度も挑戦して結果が得られる、そんな楽しみが展示のいたるところに潜んでいます。 千葉市科学館では、日常の視点で科学を捉え、人が主役となってさまざまな活動を展開するために、次の活動ポリシーを掲げて取り組んでいます。  

  1. 日常のくらしと科学の架け橋となる: オーダーメードの科学体験支援
  2. 交流と賑わいを創出する: 複合施設Qibll(きぼーる)や地域との連携事業の推進
  3. 人の輪を広げる: 知と活動のネットワーク構築

  この活動ポリシーを大切に、現在、千葉市科学館は市域を超え他県からの集客を図る地域拠点館として、全国屈指の活動メニューを展開し続けています。開館後は市施策の実現に向けて、当社が指定管理者として館の管理運営に参画しています。

事業デザインの策定と展示開発:
コミュニケーションツールとして展示機能を進化。

展示を中心とした固定的な事業を展開する科学館ではなく、“館内外の幅広いリソース、人材を活用した事業を展開し、時代のニーズに応え進化し続ける科学館であること”を事業デザインの根幹として、運営と展示の計画を両輪で策定しました。千葉市科学館での展示は、ワークショップ、サイエンスショー、実験講座など多彩なプログラムと一体となって科学の「気づき」を来館者に提供するために、体験のための道具として開発されました。そのため、これまでの科学館展示の主流であった原理・法則を再現し解説する装置ではなく、「人が主役」の施設として、人から人へのコミュニケーションの道具として機能するように進化させました。 また、館のスタッフ、市民ボランティアが来館者とのコミュニケーションを図る道具として展示を活用することを想定。そのため、1つの展示から複数の体験を導くプログラム、またはゲーム性やシミュレーションを取り入れた複数の展示を自然と体験するように、科学現象を総合的に把握する体験プログラムを開発し展示の随所に取り入れました。

事業の継続・集客活性化に向けて:
人の輪の広がりによる交流と賑わいを創出。

千葉市科学館では、来館者と科学の「気づき」を共有するために、日常のくらしと科学の架け橋として、館スタッフ、市民ボランティアがさまざまな場面で来館者の希望に沿った体験を支援しています。各階でのターミナルワークショップ、展示を活用したワークショップ、実験ショーや講座においても、必ず参加者が体験できる場面を設けています。未就学児にも体験できる内容から、マスコミで取り上げられたばかりのノーベル賞や、新発見を解き明かす第一線の研究者による大人向け講座に至るまで、年間200種以上(12,000回)のプログラムが存在します。プラネタリウムにおいても同様に、星空解説から昼休みのお昼寝番組、週末の音楽系やアロマ系特別番組など幅広いプログラムを提供。さらに、夏休みの自由研究対策、NPO法人による通年のクラブ活動、ロボット大会の地区予選、教育委員会との大規模な関連共催事業の数々など、一年中来館者の歓声と笑顔にあふれています。 時代のニーズに応え話題性の高い事業を継続していくために、文化施設はもちろん、商業施設、高等教育機関、研究機関、そして利用者の代表である300名に及ぶ市民ボランティアとの連携をすすめ、人の輪を一番大切にしています。この知と活動のネットワークこそが、常に新たな魅力を産み出し続ける原動力となり、周辺地域を含めた交流と賑わいを創出しています。

公式サイト
http://www.kagakukanq.com/
所在地
千葉県千葉市中央区中央4-5-1
分野
公共文化施設
設立主体
千葉市
開館年月
2007年(平成19年)10月20日
規模
延床面積 13,066㎡ 展示面積 4,052㎡
業務範囲
基本計画 展示施設設計 展示製作 開館準備業務 指定管理者

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