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プロジェクトレポート 2000

印刷博物館

印刷と人・社会・文化の関わりを探究する、印刷文化学の発信拠点。

プロローグ展示
プロローグ展示 総合展示 印刷博物館のエントランス 総合展示
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■人類の歴史とともに歩んできた印刷文化を、広く社会に発信する。


■専門家、学生、ファミリー、印刷関係者など、あらゆる来館者層への対応。
■印刷の発達史を追った時間軸と、「社会」「技術」「表現」という3つの視点からみたテーマ軸による展示。

■来館者の興味や理解の深度にあわせた体験やメッセージを提供し、自らと印刷との関わりを自然に発見できる展示展開。

人類の歴史とともに歩んできた印刷文化を探究し、発信する、
凸版印刷100周年記念事業

人類の発展に大きく貢献してきた印刷。印刷博物館は、人類の歴史とともに歩んできた印刷文化について探究し、研究成果を情報発信する施設として、2000(平成17)年10月に開館しました。凸版印刷の創立100周年記念事業です。
印刷文化について広く社会に発信するために、印刷博物館は次の3つの活動テーマを設定しています。

 

  1. 広く世界の印刷を視野に入れながらも、日本/アジアの印刷に重点を置いた活動を行っています。
  2. 「かんじる」「みつける」「わかる」「つくる」といった体験を通して、印刷との関わりを自然に発見できる博物館を目指しています。
  3. いままでの技術中心の印刷研究に加え、文化的側面からのアプローチを積極的に行い、「印刷文化学」の確立を目指しています。

 

印刷のリーディングカンパニーとして、印刷の研究成果を発信し、教育や文化活動に貢献することが、印刷博物館の使命です。館名からはあえて凸版の社名を外し、一企業のPRを超えた社会貢献をめざしています。

印刷の可能性を研究・発信する印刷文化学の確立を目指して

印刷博物館の設立にあたっては、「印刷文化学」の体系化をいかに実現するかが大きな課題でした。「印刷文化学」とは、印刷がもたらした社会的・文化的な影響、人と印刷との関わりなどについて、技術的側面ばかりでなく、他分野からの協力を得て調査・研究していく新しい学問領域です。
「印刷文化学」の体系化のために、印刷をコミュニケーションメディアの一つととらえ、その進化・発達史を時間軸と、印刷が社会に果たした影響力、技術の進歩、表現の広がりという3つのテーマをマトリクスに整理し、体系化を行う手法を立案。凸版印刷が所有する技術関連資料以外の情報はほとんどなく、すべての情報をゼロから収集、分析、整理することが必要でした。また、設立準備委員会の多方面の有識者とともに、展示内容検討の合宿を行い、企画やコンテンツをつめていきました。
こうした調査・研究・検討を経て、印刷の電子化とともになくなっていく活版印刷術や活字を後世に残す役割も浮き彫りになりました。印刷博物館の開設プロジェクトそのものが、「印刷」というミーム(文化的遺伝子)を未来へと継承する、新しい学問領域への挑戦だったのです。

すべての来館者が、自らと印刷との関わりを発見する

印刷博物館ではさらに、来館者の理解の深度にあわせた展示という、新しい試みを実現しています。印刷博物館には、小中学生や学生、ファミリー、社会人、専門家、研究者、印刷関係者など、さまざまな来館者が訪れます。来館者の立場や興味・関心により、求める展示や情報は異なります。あらゆる来館者が求める情報に出会い、自らと印刷との関わりを発見できる展示構成が求められました。
この課題に対し、展示理解の深度にあわせてテーマを設定し、これを各ゾーンに展開することで解決を図りました。展示テーマ「かんじる」を「プロローグ展示」、「みつける」を「企画展示」、「わかる」を「総合展示」、「つくる」を「印刷工房」に展開し、それぞれのゾーンで来館者の興味や理解にあわせた展示を行ったのです。中核となる企画・総合展示は、企画展の内容にあわせて展示物の配置や内容を自由に変化できるシステムを採用。また、印刷という繊細な資料を来館者に身近に訴求するため、着座型の展示を開発しました。
2000年の開館から、印刷博物館は、年間3万人ほどの集客を維持し続けています。ヴァチカンやベルギーなど海外の関連施設との交流や、企業ミュージアムの運営者が集う「産業文化博物館コンソーシアム」への参画などの文化活動も積極的に推進。地元の小学校との連携授業の実施、専門学校や大学のカリキュラムに印刷博物館の見学が取り入れられるなど、社会貢献施設としての役割もひろがっています。印刷博物館は、これからも、未来へ向けた印刷文化の追求と発信を続けていきます。

■展示空間の構成

■公式サイト http://www.printing-museum.org/
■所在地 東京都文京区水道1-3-3
■分野 企業文化施設
■設立主体 凸版印刷株式会社
■開館年月 2000年(平成12年)10月7日
■規模 延床面積4,149㎡ 展示面積1,772㎡
■業務範囲 基本構想 基本計画 展示設計・製作・施工
鉄道博物館

鉄道の技術や原理を学び、体感する。
鉄道の総合博物館。

大人から子どもまで、鉄道の歴史を知り、鉄道の技術や原理を学び、鉄道の楽しさを体感。家族でも楽しんでもらえる博物館の新しい形です。「ヒストリーゾーン」では、英国から技術を導入して誕生した日本の鉄道が、日本の風土にあわせて独自の発展を遂げ、新幹線に代表される世界一の鉄道を築きあげるまでの歩みを伝えます。
「ラーニングゾーン」では、鉄道の仕事を体験したり、鉄道に応用されている科学の原理や技術をハンズオン展示で学習。「模型鉄道ジオラマ」や「D51 シミュレータ」、「ミニ運転列車」など、本物らしさにこだわった体験展示で鉄道の楽しさを実感できます。

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