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會津八一記念博物館は、早稲田大学図書館として1925年(大正14年)に竣工した早稲田大学2号館に、その優美な姿を損なわないよう最小限の改修を加え設置された。展示資料は、會津八一博士蒐集の東洋美術コレクションをはじめ、考古学教室保管の日本及び世界各地の発掘資料、大学所蔵の多くの近代絵画そして大学史を物語る各種資料等々多岐にわたる。 會津八一記念博物館は、これらの資料を大学の共通の財産として公開すると同時に、資料の背後にある膨大な学術情報にも合わせてアクセスできる高度情報化ミュージアム、いわば『モノを読む博物館』として構想された。この思想はケースごとに設けられた椅子やケースの腰部を切り欠きつくられた書籍収納スリット(将来的には情報端末が配される予定)などにみることができる。椅子に腰かけ、おだやかな精神状態のもとで多くの資料を楽しめる。それが會津八一記念博物館の目指す大学博物館の将来像である。